「お年玉」は子どもたちにとって、新年を迎える楽しみの一つですよね。
対して、贈る方からしたら、年末年始の出費の中で確実にかかるお金かもしれません。
子どもの頃は「誰からいくらもらえるだろう」と予想して、買いたいものを決めていたことを思い出します。
「新年に親戚一同が集まる」と言うことも昔よりは減ってきているかもしれませんので、今の子どもたちはもらえる相手先の人数は減っているかもしれませんよね。
与える側の悩みは、金額やどの関係までを渡すのか、だと思います。
そこで、今回は「お年玉の意味や由来、未就学の子どもへの相場」についてシェアしたいと思います。
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お年玉の意味や由来は?
昔から元旦には「年神様」と言う新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨するとされてきました。
お年玉の由来は、お正月に歳神をお迎えするために供えられた鏡餅が子供たちにお下がりとして与えられ、そのお餅が「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれたからと言われています。
そのほか、このお餅をありがたい賜物(たまもの)として「年賜(としだま)」と呼ばれたことからと言う説もあります。
今では新年を祝うために目上の人が目下の人に贈るのが特徴です。
特に子供たちには金銭を贈る意味で用いられていますよね。
ちなみに、目下の人が、目上の人に贈る場合はお年賀と言うそうです。
日本以外でもこの習慣はあります。
中国では「圧歳銭」と呼ばれて、年始に大人が子供に金銭を与えることで子供を襲う祟りが抑えられ、その一年を平穏無事に過ごすことができるというそうです。
ただ欧米ではこう言う習慣は無いので、英語に訳すことはできないようです。
お年玉の習慣から説明しなくては伝わらないかもしれませんよね。
年間の季節行事はいろいろありますが、最近は日本でも欧米の習慣を行うことも増えてきましたよね。
ハロウィンやクリスマスなどがそうですよね。
だからと言って「お年玉」の習慣が欧米には根付きづらいかもしれません。
欧米では「クリスマスまでがお休み」が多く、クリスマスが終わると徐々に日常生活に戻り、「お正月休み」と言う概念がないからです。
大晦日は半休で、元旦はお休み、1月2日からは通常出勤と言うところが多いそうです。
「クリスマスは家族が集まる、新年は恋人と祝う」が多いようで、クリスマスがメインイベントなんですね。
また、お年玉を入れる袋を「お年玉袋」と言いますよね。
このお年玉袋のことを「ポチ袋」と言うこともありますが、この「ポチ」は関西方言で「心づけ、祝儀」を意味するそうです。
舞妓などに与えていた祝儀袋のことを言ったそうです。
お年玉の相場は?
これは一番悩みの種かもしれませんよね。
そもそもお年玉の意味は新年を祝うために贈られるもの。
まず何歳からお年玉を贈ればよいか?
我が家の2歳児は、お金の価値に対する概念はありません。
また0歳児にはもちろん理解できるわけもなく・・。
未就学児には金銭より、本人が欲しいおもちゃなどの方が、わかりやすく、きっと喜んでもらえると思います。
未就学児のお年玉は、結局親がもらっているようなものになりそうですよね(笑)。
実際に子どものお年玉を預かる親が30%近いとも言われています。
先日、我が家の0歳児の通帳をある金融機関でつくりました。
先々の積み立てなどのためなんですが、その際お年玉の確約をもらいました!
今0歳児が新規口座をつくると、1月に1000円通帳にその金融機関からもらえるそうで。
期間限定の0歳児に限るキャンペーンでした。
お返しを考えなくて良いお年玉に、少し得した気分になりました(笑)。
未就学児の一般的な相場は1,000円から2,000円だそうです。
ただ500円玉の方が喜ぶとの声も多く聞かれます。
小学生の相場は難しいですよね。
相場は2,000円から5,000円のようですが、1年生から6年生までを考えると、かなりひらきがありますよね。
参考までに私は、学年の数字を基準に0を3つつけて渡しています。
1年生は1,000円。
2年生は2,000円。
3年生は3,000円・・・と。
中学生以降もこの方式で贈っています。
小学校6年生が6,000円なので、中学1年生は7,000円。
中学2年生は8,000円。
同じく高校1年生は10,000円。
この計算で必然的に未就学児には一律500円にしています。
ちなみに日本でお年玉相場が比較的高いのは四国地域だそうです。
また、台湾では兄弟は年齢に関係なく平等で、子どもが結婚するまで渡し続けるのが一般的だそうです。
せっかくなのでお年玉を機に、金銭感覚を身に着けさせるのも良いと思います。
親子でお金について学ぶ機会に出来ると良いですよね。
お年玉のマナー?
マナーも、お年玉の由来や意味を考慮して考えてみましょう。
例えば、上司のお子さんにお年玉を渡すのは失礼になるそうです。
どうしてもお渡しするなら「玩具料」「文具料」としてお渡しするのが良いそうです。
子どもから親へ渡すのもマナー違反。
渡したいときは「お年賀」として、になります。
私も祖母が90歳を超えてからは、何年渡せるかわからないし、感謝の気持ちを込めて毎年お年賀を贈っていました。
祖母は95歳と100歳まで生きましたので、ともに少しは返せたかなぁ・・と思っています。
また、私自身の兄弟は弟が2人いますが、ともに既婚者で子供がおり、人数が増えてきたので、兄弟で話し、ともに贈らないことにしました。
お年玉を贈りあわなくても、結局新年に家族で実家に集まると、なんだかんだ子供たちにお金はかかりますよね。
お年玉袋が無いからと、裸でお金を渡すのもマナー違反。
たまたま出先で出会い、渡そうと思ったらお年玉袋がない!とならないように、お正月中はお年玉袋を持ち歩いた方が良いのかもしれませんね(笑)。
お年玉袋に金銭を入れる時は、紙幣も硬貨も開けた時に紙幣が開きやすいことと、表を向いていることが大切だそうです。
新札を入れることは、ほとんどの方が行っていることと思います。
年末になると金融機関で新札専用の両替機などもお目見えしますよね。
また喪中の場合は、服喪期間を過ぎていればお年玉を渡しても良いそうです。
ただし新年を祝う「おめでとう」などの言葉はNG。
ただ地域などにより厳格に考える方もいらっしゃるので、迷ったらご年配の方に相談するのがおすすめです。
お正月とは1月の別称ではありますが、一般的には正月行事をする間ととらえられていて、1月1日~7日、地域によっては15日までをさすことが多いようです。
お正月には正月行事や風習がいくつかありますよね。
除夜の鐘や年越しそばにおせち。
しめ縄、しめ飾りや門松に鏡餅。
こう言う中にお年玉も入ります。
ちなみに鏡餅はお年玉の由来とされるお餅とはまた少し違い、正月に固い餅を食べる「歯固め」と言う儀式が由来とされているそうです。
年賀状は当初は先方に出向いて年賀のあいさつをしていました。
あいさつに行けない人が手紙を送るようになり、そのうち現在のような年賀状になったとされています。
それも最近では、SNSを使用することも増え、年賀状を出す数も減ってきているようですよね。
そのうちお年玉も電子マネー化するのでは?と考えてみましたが、贈る方の世代を考えたら、まだまだ先の話になりそうですし、やはりその意味から考えたら、「会う」ことが大切な気がします。
まとめ
お年玉の由来は、お正月に歳神をお迎えするために供えられた鏡餅が子供たちにお下がりとして与えられ、そのお餅が「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれたからと言われています。
今のお年玉の意味の多くは、子供たちに金銭を贈ることとして用いられています。
これは一番悩みの種かもしれませんよね。
そもそもお年玉の意味は新年を祝うために贈られるもの。
まず何歳からお年玉を贈ればよいか?
未就学児の一般的な相場は1,000円から2,000円だそうです。
ただ500円玉の方が喜ぶとの声も多く聞かれます。
また、未就学児には金銭より、本人が欲しいおもちゃなどの方が喜んでもらえることも多いようです。
小学生の相場は2,000円から5,000円のようです。
お年玉のマナー
・上司のお子さんにお年玉を渡すのは失礼、どうしてもお渡しするなら「玩具料」「文具料」としてお渡しするのが良いです。
・子どもから親へ渡すのもマナー違反、渡したいときは「お年賀」としてお贈りしましょう。
・裸でお金を渡すのもマナー違反。
・お年玉袋に金銭を入れる時は、紙幣も硬貨も開けた時に紙幣が開きやすいことと、表を向いていることが大切。
・新札を準備しましょう。
・喪中の場合はどうするかご年配の方に相談するのがおすすめです。
子どもたちも兄弟でもお年玉の使い方はそれぞれ。
使い切る派、貯金する派などに分かれるのではないでしょうか。
なんだか今でも金銭に対して同じかもしれないなぁ・・・と感じます。
私は間違いなく幼いころから使い切り派、それは今でも同じかもしれません。
蓄えられるのは脂肪だけ・・・。
最近はハロウィンからクリスマス、そこから新年へと、怒涛の出費が続く日々・・・。
子どもが喜ぶ季節は、親はお財布が辛い季節です。
あぁ、無邪気な子どもに戻りたい気もします(笑)。
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